2020年06月03日
最先端の戦術フィードバック分析ソフトを採用したサッカー総合専門学校「JAPANサッカーカレッジ」の活用方法
世界各国のナショナルチーム、トップアスリートに採用されている映像分析システム「ダートフィッシュ」は、種目を問わず動作分析に関わる数多くのスポーツ現場をサポートしている。
サッカー総合専門学校「JAPANサッカーカレッジ」で導入されている世界最先端の戦術フィードバック分析ソフトをどのように活用されているのか?サッカー専攻科 選手コーススタッフの金子氏にお話を伺った。
―――どのようにダートフィッシュを活用しているのでしょうか?
メインで使っているのは、タギング機能です。試合映像にタグを付けて、重要なシーンを抜き取っています。
私のチームですと試合中に自分を含めて4~5名が高台に上ってタグ付けをしています。その場ですぐにアップロードして、抜粋したシーンやデータをロッカールームにプロジェクターで映して選手に見せています。
myDartfish Pro Sの新機能「3Dアナライザー」。スポーツ番組・中継のようなグラフィックや数値を簡単に表示してより具体的に、視覚的にフィードバックできる。
撮影はどこにでもあるようなビデオカメラを使っています。天候のコンディションによっては、iPadやスマートフォンも使用する場合があります。
最終的に撮影した映像やデータはハイライトの映像をスマートフォンのメッセージアプリでリンクを送って、いつでも自分たちのチームの試合映像や分析した内容を見れるようにしています。
分析した映像はクラウドにアップすると視聴リンクが発行される。リンクはメッセージアプリ等を使って選手に共有し、いつでも映像を見ることができる。(図JAPANサッカーカレッジ オンラインレッスン動画より引用)
―――ダートフィッシュを導入して変化したことはありますか?
これまで分担していたタグ付けや分析作業がほとんど一度にできるようになり、かなり効率が良くなりました。
例えば作業のスピードが試されるハーフタイムの15分間で作業を行う場合、今までは「前半終了までにカメラで撮ったものをPCに読み込む人」、「各シーンが映像内でどこだったかタイムコードを書いて抜粋する人」、「重要シーンをデータで書き出して見せていく人」等、1つひとつ分担して行っていたため、効率が悪かったと思います。
従来、分担していた作業をダートフィッシュなら1つでできるようになり作業効率が上がった。また、JAPANサッカーカレッジの活用例のように同時に分析をする人を増やすことで、より詳細のゲーム内容や展開の記録をライブで残すことができる。
従来はフィードバックと言えば戦術分析を主にやっていましたが、ダートフィッシュなら映像からデータの取得が簡単にできます。フォーメーションや距離感を表示させたりして、動作の目的は何なのか、あなたがこういった動きをしているから、この数字がでているんだよと、説明を具体化して選手にフィードバックができるようになってきています。これから映像を撮って分析してみたい方に良いと思います。
映像があると結果が一目瞭然です。自分を客観的に見るということは、「選手」だけでなく「指導者」の我々も、自分のコーチングがどうだったのかフィードバックをすることができます。
―――今後どんな方にダートフィッシュを使っていただきたいですか?
これから映像を撮って分析してみたい方に良いと思います。
自分を客観的に見るということは、「選手」だけでなく「指導者」の我々も、自分のコーチングがどうだったのかフィードバックをすることができます。
映像を使って何か編集をして作業をされている方にとっても、すぐに便利なソリューションだと思います。 効率よく便利なうえ、さらに分かりやすい編集映像ができるということにダートフィッシュならではの付加価値を感じています。
―――ありがとうございました。
【新機能 -イベント経路表示- の紹介】
試合中「どのポジション」でイベントが発生したか記録するゾーンツールに「イベント経路」も表示することができるようになった。これによりパスやシュートなど、一連の流れを可視化することが可能。
各経路はそれぞれのイベントに関連して登録されているため、イベントを選択すればいつでも振り返ることができる。また、複数のイベントを選択すれば、該当する経路がすべて表示されるため、例えば「全失点シーンのパス経路を確認したい」といったニーズにも対応することができる。
経路は画像として保存することもでき、レポート作成に役立つ。
全失点シーンのパス経路表示例
タギングから得られた様々な情報でフィードバックを行っている様子
サッカーの練習や試合を映像分析!究極のソフトウェア「ダートフィッシュ」活用事例