2024年09月30日

セレクション会場で見られる「選手の課題」

実際にセレクション会場を見学すると、多くの選手が「ほとんどボールに触れない」という課題が見えてきます。

あるセレクションでは、参加者は約90名で、11人のチームを8チーム作り、フルコート半分のサイズで7~10分程度のゲームを交代で2時間ほど繰り返していました。

11人制のゲームでは、ピッチの中にGK除いてフィールドプレイヤーが20名います。意識的にボールに絡んでいかなければ、ほとんどボールに触らないままゲームが終わってしまいます。実際にほとんどボールに触れなかった選手も多かったようです。

1試合で一人がボールを持てる時間を計算してみます。
7分のゲームをフィールドプレイヤー20人で単純に割ると、一人のボールを持てる時間は最大21秒間。実際にはプレイが止まったりボールが空中や地面で流れている時間もあるため、1人の持ち時間は10秒ぐらいでしょう。プレイ数でいえば2~3プレイ。

この2~3プレイもできずにいる選手もいれば、20プレイ以上ボールに絡んでいる選手もいます。ポジション的要因もありますが、ボールにしっかり絡もうとゲームの流れを読みながらピッチを動いている選手はプレイ数が多くなります。

ただ、なんとなくボールに引きずられて動いている選手と、ゲームの流れを読みながら、ボールの行方を予測しながら動いている選手。ここが勝負の分かれ目になるでしょう。

ジュニア選手には、「ボールを持っていないときに、どこにいて、何を見ればより効果的か」という質問を投げかけるといいかもしれません。

   

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