2024年11月22日
子供のサッカーが上手くなる接し方「なぜパスが出せないのか」
子供のサッカーが上手くなるために、保護者はどのような接し方をしたらいいのか?
前回、具体的な例として「トラップを上手にするための伝え方」を取り上げました。今回は「パス」についての例を取り上げます。
右利きのボランチが右を見て右サイドにしかパスを出さない・・
左サイドが、がら空きなのに右サイドにしかパスを出さない選手を見て、
「何やってるんだ!左サイドガラ空きだぞ」と思うでしょう。
なぜ左にパス出せないのでしょう。おそらく左サイドにパスをすることに慣れていないのでしょう。
慣れていなければ、右利きの選手がいきなり左サイドにパスをすることはできません。
ではどうすればいいか。左サイドにパスができるように自主練習をすればいいのです。
「右にパスをするふりして、切り返して左サイドにパスを出す、って練習してみよう。左から右も同じように両方やってみよう」
コーンを相手に見立てて一緒にやってみるといいでしょう。3日間ぐらい自主トレすれば、試合の中で立派に左サイドにパスを出すことができるようになります。
「何やってるんだ?」「なぜできないんだ?」と大人が思う時、選手はまだそのプレーにまだ慣れていないのです。
練習でそれを補強すればいいだけだ・・という楽なスタンスを大人が持つとよいでしょう。
海外のクラブチームでは保護者が練習に立ち会うこと、試合の観戦をできないクラブがあります。
保護者が過熱しすぎることで子供が委縮するのを防ぐためです。
ビジネス書『7つの習慣』の冒頭で、著者が体験した息子の野球について面白く語られています。自分の息子は他の子供に比べて劣っているかもしれない・・・手助け・助言してやらねばならないと思っているうちは上手くいかない・・・、親としてはつらくても『ああしろこうしろ』と言うのをやめるとだんだん良くなり、そのうちに地域で一番の選手になっていくと・・。